糖尿病の本質は血糖値(血液中のブドウ糖)が高いことです。
最大の問題はそのことで血管ダメージ(合併症)が起こることにあります。
血管におこげのようなもの(AGE終末糖化産物)が蓄積することが原因ともいわれています。
血糖コントロールの目的は将来の血管病を防ぐことにあります。(よっぽどひどくない限りは今の症状のためにコントロールしているわけではありません。)
現在健康に思えるからと血糖コントロールをないがしろにするとおこげが蓄積し必ず数年後の血管障害に跳ね返ってきます。
糖尿病の合併症は血管の病気です。
比較的小さな血管へのダメージ
→神経障害 網膜障害 腎臓障害
網膜も腎臓も小さな血管の塊のようなものです。
神経への栄養も小さな血管がまかなっています。
大きめの血管へのダメージ
→心筋梗塞(心臓の血管) 脳梗塞、認知症(脳の血管)
閉塞性動脈硬化症(足の動脈)
合併症(血管病)を防ぐことが糖尿病治療の最大の目的です。
目的を理解することが大切です。
血管病を防ぐための血糖コントロールです。