糖尿病ってどんな病気?
糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖)が高い病気です。
(尿に糖がでるかはあまり重要ではありません。)
体質や生活習慣で発症します。
膵臓から出るインスリン(血糖を下げる働きがあるホルモン)の作用不足による慢性の高血糖状態が糖尿病の本質です。
糖尿病の一番の問題は、高血糖に伴う様々な合併症⁽主に血管病)の発症であり、糖尿病治療の目標は合併症を未然に防ぐことです。そのために血糖をコントロールします。(詳細は糖尿病は血管病を参照下さい。)循環器専門医の特性を生かしその人にあった最適な血糖管理を心がけます。
血糖コントロールの指標としてHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を用います。正常値は4.6-6.2%で約2か月間の血糖値を反映します。
合併症予防のための目標値は7.0%未満と設定されており、これを目安とします。
院内でHbA1c と血糖の迅速検査が行えます。指先等からの1滴の採血で約3分で測定可能です。(血糖だけだと数秒です。)
糖尿病にはインスリン分泌低下型やインスリン抵抗性型などの病態があり、治療は病態により多少異なりますが、食事、運動療法が基本となります。
間食、ソフトドリンクを控えて、炭水化物量をやや意識した食事を行います。また食後のウォーキングなどをとりいれます。上記に加え、必要に応じて血糖降下薬やインスリン治療などを組み合わせていきます。